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13年前の11月、京都市立芸術大学の学園祭を見に行ったとき、当時うちの会社にアルバイトに来ていた子が、「潤のバリ舞踊がはじまるから来て」と呼んでくれて、そこで初めて彼女を見た。
バリ舞踊を生で観るのは初めてだったが、ラジカセを地面に置いて模擬店の前で独演する彼女を見て、その表現力と完成度の高さに感動した。 また後日、その衣装も上から下まで自前手作りで、グルンガン(冠)もボール紙で作ったと聞かされてさらに驚いた。

恐ろしく器用な子で、その後暫くの間、京都にあるうちの工房に尼崎から通ってくれていたが、いつも自然体で黙々と仕事に打ち込む彼女の姿には、一種の清廉さが漂っていた。
工房が五階から七階に引っ越しする日、みんな少しでも重いものは二人三人がかりで運んでいるとき、「ヨッショ……ヨッショ……」と小さな声で、一人で金属製の事務机を運んでいる彼女を見て、「息子たちにこんなお嫁さんが来てくれたら…」と思ったものだ。
彼女が生み出す作品も素晴らしいが、それ以上に彼女の日常が“美的”だった。

芸大を出て結婚し、毎年届く年賀状から、彼女がjeugiaカルチャーセンターでバリ舞踊を教えていることを知った。
そして先週の日曜日、草津イオンモールで彼女が生徒さんたちと演じるバリ舞踊を鑑賞し、あの学園祭の日のことを思い出した。

さすが、「栴檀は双葉より香し」だ。


小村潤さんのブログ。
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