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普段、美術館に足を運ぶことなど先ずなくモナリザの現物も知らない、よく見かける京都国立博物館の行列を見ても「また並んどる」と冷笑しながら通り過ぎるだけの僕だが、これは見たいと思って昨日舞鶴まで車を走らせた。

中国の魯迅美術学院で教鞭をとる王希奇氏が、1946年葫蘆島港から帰還する105万人の残留日本人をテーマに、3年半かけて描いた3m×20mの大作。
何よりそこに描かれる一人一人と胸中対話を続けながらの制作だったというから、これは並の精神力ではもたない。

以前中国ポスター展の審査員を、同国から招かれてなさった秋山孝さんからお聞きした話だが、芸術は社会主義国が断然レベルが上だという。その理由は、「彼等は芸術を消費しない」。確かにこういう作品は、何でもかんでも消費することで成り立っている資本主義の国では、先ず商売にならない維持に金がかかるという理由で、制作すらされることが無い。例え熱情的な画家がライフワークとして挑んだとしても、作品の前で餓死して粗大ゴミと化すのが落ちだ。

舞鶴引揚記念館の1室を3壁使い展示されたこの大作は、正にこの記念館のコンセプトに相応しい作品。是非とも原寸大の複製画を永久展示させて欲しいと思う。






「王希奇展 −1946−」
舞鶴引揚記念館で12月2日まで展示。
https://m-hikiage-museum.jp/

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