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アートバンクを立ち上げたのが1988年7月1日。
知らぬ間に30周年を迎えていました。
支えてくださいました様々な分野の方々に、感謝申し上げます。


ところで僕のHP「www.koroda.com」に、アートバンク設立当時の話がありますので、一部ご紹介します。(http://www.koroda.com/episode03.htmlから)


「そんな春の夜、ひとりでデザイン誌を見ていて、ふとある広告に目がとまった。その広告は、様々な種類の桜を、イラストで一面にあしらったものだった。
「これだ!」と思って僕は立ち上がった。
写真のライブラリーは沢山ある。でもイラストレーションのライブラリーはない!(※3)
その翌日から、心当たりのデザイン会社に対しアンケート調査を開始した。
需要はあった。手ごたえは十分だった。

イラストの注文制作は、まず作家を探し交渉することから始まり、打ち合わせし、何度も描き直し、クライアントのOKを得てやっと納品できる。途中で気に入らないからとキャンセルになることもある。その度に皆が時間と精神コストを浪費していたわけだ。
たしかに特殊なテーマのものは注文制作でないと対応できないだろう。だけど実際に印刷物に使用されているイラストレーションを見ると、半分以上がストックでも代用可能だと推察できた。

イラストレーションのストックとその著作権の貸し出し業務は、クライアントと作家の双方にまたがるこれらの問題を一気に解決するシステムだった。
イラストレーターにとっても、時間があるときにストック用のものを描きためておき、後々それが収入に結びつく。
話は決まった。あとはやるだけだ。これはビッグビジネスになるだろう。商圏も京都だけでなく全国だ。組織もこれまでのような個人商店ではなく法人成りが必要だ。「有限」でなく「株式」にしよう。しかし、金がない。

そこで日経新聞社に連絡し、取材を受けて新規事業のビジネスプランを語り、その翌日の日経新聞全国版に四段抜きで載った記事を銀行に見せて、1,000万円の融資を受け、法人「株式会社アートバンク」を設立した。



(1988年当時は法人の設立に際し、有限会社は300万円、株式会社は1,000万円の資本金「見せ金」としての現ナマが必要だった。)

日経新聞の反響は大きかった。
掲載されたその日から、何人ものイラストレーターの方々から電話を頂いた。
開業の準備を進めていくうちに、いろんなことがわかってきた。
まずイラストレーターの多くは業界で、その存在の基盤をなす著作権すら十分に守られていないことがわかった。
原画は返してくれない。印刷見本はもらえない。他人の仕事の真似を要求される。違った用途に使われても追加料金が出ない。何年使われても「スポンサーが気に入ってるから」の一言で片付けられる。クレジットも入れてくれない。文句を言えば仕事を干される。・・・
その昔、僕もイラストレーターを目指していた時期があった。こんな不条理は絶対に許されるべきではない。
「やり甲斐のある仕事だ」と、僕はワクワクした。
これからイラストレーターは、その有名無名を問わず、作品の著作物としての価値に応じたPeyを得るのだ。 」
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