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子供の頃から大のファンで、近所の貸本屋で同じ本を何度も借りて帰って夢中で読み耽った。
たしか「島橋書店」という名前だったかな、ある日店に行くと、廃業するから棚にある本どれでも1冊10円で売ってくれるという。
残念だけど仕方がないし、愛読していた水木しげるさんの本の残り4冊だけを手にして帰った。

「墓場鬼太郎」の誕生秘話が描かれた1冊が、どこにしまい込んだのか見当たらないが、あの鬼太郎が後に少年誌で連載され、まさかTVで大ヒットするなんて思わなかった。ただ、少年誌やTVで放送された鬼太郎は、貸本時代のそれとは違い、虐げられた者の悲哀や怨念といった、芸術家水木しげるの体臭が悉く洗い流されて、全く異質なものになっていた。
そんな訳で、「ゲゲゲの鬼太郎」は、連載も放送もほとんど観ることはなかったが、貸本時代の鬼太郎だけは子供の頃の心と一緒に、約半世紀の間暗い押入れに仕舞っていた。

この頃の鬼太郎は、助手の手を借りず、文字通り彼が片腕一本で描き上げたものだ。
いつか水木さんにお会いできたら、その時はこの本の内表紙にサインをして頂こうと思っていたが、その機会を作れなかったのが心残りだ。
安らかにお休みください。
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