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「『明日戦争が始まる』は、著作権を放棄します。みなさんの拡散や引用がなければ、このように読まれることのなかった詩です。ありがとうございました。どうぞご自由にお使いください。願わくば平和のために。。宮尾節子」

この詩の作者である宮尾節子さんが、このようにTwitterで表明された。

何よりも先ず、平和のために詩人がその代表作をパブリックドメインにするという勇気ある決断と、その先見性に敬意を表したい。そうすることによって、この作品は全人類が共有でき、翻訳、翻案、全文引用といった活用が誰でも自由に出来るようになる。

著作権法は、作者の生活権を保護するのと同時に、作品を檻に封じ込める法律でもある。
著作権者(作者)はいつか死ぬが、遺産の均分相続という原則の元に、時間の経過と共に著作権相続者が多岐に亘り、手続きを踏んで合法的に利用することが困難になってゆく。また「個人情報保護法」と言う名の国民分断法が、相続者へのコンタクトをより困難にしている。(コンタクトできたとしても、複数の相続者の中に、原作者の思想や宗教上の信条と真反対の人がいて、その著作物の利用に反対すると利用は不可能になる)

権利の相続者が分からなくて利用出来なくなった著作物は膨大な量で、これらは「孤児著作物」と呼ばれているが、TPP加盟によって著作権の保護期間が現行の50年から70年に延長されると、こういった孤児著作物が現在の倍以上に増える事は確実だ。
著作権の保護期間の延長は、米国の国家資産ハリウッドを利するが、TPPと個人情報保護法との間でサンドイッチ状態になって増え続ける孤児著作物のことを考えると、暗澹たる気持ちになる。

創作する人は、生み出した子の将来を考え、少なくとも自分の死と同時か、或いは相続者の生活を考慮し、死後10年20年と保護期間を限定し、以後その作品をパブリックドメインにするという事を生存中に公言(出来れば公証人役場で紙にする)して欲しい。
芸術は、国家や商業の論理に翻弄されてはならない。

話はすっかり横道に逸れたが、宮尾節子さんに続く人たちが次々に出て来ることを願っている。



(ところで、facebookで宮尾さんとご縁が出来、僕のブログのタイトル『風は明日の方角から』とってもいいですねとお褒めの言葉を頂戴した。これ、本気で嬉しい ^^♪)







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